今年もやってきました、衣替えの季節。
去年も悩みましたが今年も大いに悩みましたよ、ダウンやコートのクリーニングに。
去年初めてカナダグースのダウンを家で洗濯しました。
ただ、情報が多すぎて何を信じていいのか分からなくて、おっかなびっくりやったのでめちゃくちゃ時間がかかりました。(途中までしか書いてなかったり、洗剤についてちゃんと書いてなかったり、曖昧なのが多い。)
今年は去年調べまくったのと、まずまず成功したこともあって、割とスムーズにダウンのお洗濯を終えることができました。
クリーニング代が節約になっただけでなく、ぺちゃんこ痩せ細りダウン(毎年クリーニングに出してきた)が、ふわっふわのでぶっちょになってびっくり。
手間はかかりますが、それだけの見返りがありました。
この記事では、実際にネットを調べて実践してみた方法を紹介します。
もとになったページも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
ダウンやウールコートは家で洗える?洗える「らしい」!
ダウンやウールコートは果たして家で洗えるのか。
調べると、クリーニング店はほぼ「できない」へ傾けたい感じ。失敗する可能性を強めに主張してきます。
一方で、普通の人の体験談では、結構洗える‥なんて話も多い。
最終的には自己責任、ってことなのかしら。
ダウンもウールコートも、「いいクリーニング店」にお願いすれば、めちゃくちゃ丁寧に扱ってもらえることもよくわかりました。
ただ。
一般人には、どこがその「いいクリーニング店」なのかが分からない。見つかったとしても近所にお店がなければ送料がかさみます。
以前宅配クリーニングに出して、何の変化もなく戻ってきたことがあったり、セーターがやたら縮んでいたり。
その上最近では、クレームを恐れてなのか、やたらと「ここが壊れている、ここがほつれている」みたいなことを店頭で言われるようになりました。
お気に入りの服にケチつけられているみたいで、なんだか気分が良くない。
その割には縮んだことをこちらが証明するのは難しいし‥で、なんだかクリーニング店そのものが苦手になってしまいました。
さらに、全部のダウンやウールコートを自分で洗おうと思ったのは、洗濯ブラザーズの本の一節を読んだから。
クリーニング店に出すと、ダウンは「ドライクリーニング」されますが、ドライクリーニングではなど皮脂や汗の汚れは取れない。
ここまではよく聞きますよね。
そのことが知れ渡って、さらに水洗いを頼む人が増えているそうなのですが‥
結局その水洗いが、家庭の洗濯機とあんまり変わらないそう。
それなら一着一着丁寧に、自分で洗濯した方が大事に洗えるんじゃないかしら。と決意しました。
ダウンの洗濯で参考にしたサイト
私が参考にしたのは主にこの2つ。
まずは、クリーニング店が教えてくれる「クリーニング店に負けない」洗濯方法です。
最後まで読むとよくわかるのですが、丁寧なところのプロの技というのはすごいんだなぁということ。
乾燥の辺りなどはまさに!
だけど、私が普段使いできるようなクリーニング店でここまでやってもらえるとは‥期待しづらい。
さらにもう1つ、洗濯ブラザーズさんの洗濯方法を合わせ技にしました。

特に、「脱水」で汚れが落ちているんだ、という話は結構衝撃。
脱水なんてしぼっているだけだと思ってましたが、確かにそう思ってやってみると、脱水後には残っていた泡がしっかり切れていました。
なるほど。
そのほか、参考になったり勇気をもらえたサイトをいくつか。


実際にダウンを洗ってみた!具体的に使った洗剤や石鹸と方法
まずは洗剤や石けんを紹介します。
使った洗剤や石鹸
油性の皮脂汚れには、弱アルカリ性の洗剤が良いそうです。
無印の洗濯石けん
食器洗い洗剤でもいいようですが(テレビなどでも良く紹介されていますよね)、それはちょっと‥みたいな記述もみたので、洗濯用に。
しかし、弱アルカリ性の洗剤って結構難しい‥!
うたまろ石鹸はアルカリ性ですが、「蛍光増白剤」が入っています。
ちょうどいいものがありました。
無印の「部分汚れ用 洗濯石けん」80g!!
激安、そして臭いもないので、うたまろから乗り換えておりました。
蛍光増白剤が入っていないので、色物にも使えます。
石鹸も洗剤も万能ではない‥。
中性洗剤はランドレス
日本では発売中止のままのランドレスが余っていたので洗剤は、ランドレスにしました。
去年は、ユニクロのライトダウンをエマールで洗いましたが問題なし。
▪️花王のホームページ↓

サンスターの「ドライアップ」という洗剤も、長寿の人気洗剤のようです。
今回は使いませんでしたが、私はこちらも買いました。

しっかりとしたマニュアルが付いてくるのも心強いポイントです。
▪️サンスターの中の人が実際にクリーニングしてくれています↓

実際にカナダグース、ノースフェイスのダウンを洗った方法
先ほど紹介した2つのサイトの合わせ技でやってみました。

- ①無印の石鹸(弱アルカリ性)で汚れやすいところを洗う
-
ポケットの中や、袖口、首周りなど、汗や皮脂・ファンデーションなどがつきそうなところを洗います。
- ②30~40度のお湯に中性洗剤を入れてしっかり泡立てる
-
脂質の融点は40度以上。ただし60度以上になるとトラブルの原因になるので注意。
- ③ファスナーやボタンを閉めて、ぎゅと丸めて空気を抜き水に沈める
-
ペラペラになるまでじっくり水を吸わせる。
- ④手で絞る
-
絞るというかぎゅーーっとおさえて水を出す感じ。
- ⑤水に沈めて絞る(やさしく)を2~3回繰り返す
- ⑥大きめの洗濯ネットに入れて脱水1分
-
毛布用の洗濯ネットを使いました。乾いたバスタオル2枚を一緒に入れて脱水をかけました。(ダウンだけだとなかなか回らないので)
- ⑦丸一日乾燥
-
自然乾燥のために、下から扇風機やらサーキュレーターやらで風を送りました。羽毛が縮こまるけど叩いたりほぐしたりしないこと。
- ⑧乾燥機でタンブリング
-
乾燥させることでくっついた羽毛がふわふわにほぐれます。
2つのサイトで、洗うところはきっちりフォローされているので、この記事ではめちゃくちゃ不安になる「乾燥」工程を紹介します。
問題は、乾燥にあり!
こちらのサイトは、しっかり乾燥まで書いてくれています。
この乾燥の工程がないサイトもたくさんあるのですが、これしないと多分「失敗した‥(蒼白)」ってなります。
特に、ノースフェイスのダウンは「おおおお」ってなりました。脱水まで終わった時のダウンの状態です。

しわくちゃなのはいいとして、中のダウンの状態が透けて見えております。一瞬ぞっとしました。

よーく見てみると、縫い目の下の方に、白い羽毛が固まっているのが分かるでしょうか。

けっこうぐしゃぐしゃに縮こまっています。
‥え、大丈夫?これ戻るの?とこのときばかりは焦りました。
大丈夫だと去年の経験で分かっていても、真っ青です。
帰ってきた旦那が、自然乾燥中のこの子を見て「…(大丈夫??)」と無言で訴えてきました。
だいじょうぶ!!!!!と答えたものの、内心メッッチャ不安でした。笑
不安になっても、ぱんぱんしたりほぐそうとしてはだめなんだそうです。ひたすら耐えました。
ドラム式洗濯機で乾燥
1日ぐっっと我慢して乾燥機に。
低温で、と指示があるのですが、我が家の洗濯機では温度が選べません。
15分ほど乾燥機で叩いて、縮こまったダウンをほぐすのが「タンブリング」という工程だそうです。
なので、細かめに、5分ほど乾燥機を動かして、止めて、コートを出して、コートと洗濯機を冷まして‥を繰り返しました。
特にカナダグースのロングコートは、洗濯機の中が熱くなりやすくて、ドキッとしたので一層慎重にした方がいいかも。分厚いからなのだと思いますが。
さきほどのノースフェイスのダウンは、ふわっふわに!!

洗った直後とは別人です。ついでに言えば、洗濯前よりモコモコになった気が‥。

固まって偏ってしまっていた羽毛が、縫い目の中にふわふわに戻っています。
ほかのダウンは、この茶色のダウンのように羽毛が縮こまったことがあまり分からなかったので、顕著なものとそうでないものがあるのかもしれません。
10年‥いや15年もののダウンが生き返りました‥!
毎年クリーニングに出していましたが、こんなふわふわになってる姿を見たことがなかったので、やはり汗や油の汚れはドライクリーニングではどうにもならないのだと実感。
ちなみに、before/afterがあまり変わらなかったので写真を撮りませんでしたが、カナダグースも無事お洗濯できました。
まとめ
この日洗濯したのは‥
- カナダグース
- ノースフェイス2着
- ウールコート
- マフラー3枚
- 仕事用コート
1着3,000円くらいとしても、かなりの節約になったのではないかと‥!
ちなみにウールコートは、洗濯ブラザーズさんの動画に習って、勇気を出して挑戦しました。

気を遣う分、ものすっごく疲れましたが、丁寧に洗うことができたので、満足感というか達成感がすごかったです。
来年はもはや悩むことなく、冬物の洗濯に立ち向かえそうです!