石の上にも三年?経験者が語る「転職したい人」のための通説の嘘と本当

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転職したい・・と言ったら必ず言われる、もしくは目にするのが。

どこに行っても一緒だよ

と言う声ではないでしょうか。

悩んでる時かーーなりたくさん本やブログとかも読みましたが、結局辞める方がちゃんとしてる・・って書いてたのは1つだけでした。

ま、だれも人の人生に責任なんか負いたくないってことだと思いますが。

私自身2回転職して、3社を経験しています。

さらに、仕事の中で、公民館から上場企業・自治体まで、いろんな業種の企業・団体を見てきました。

そんな私が断言できるのは「どこ行っても一緒は嘘」ってこと。

ただし、自分がいる企業が「実は結構マシ」ってこともあるので、その辺りもお伝えしたいと思います。

旦那さんが悩んでる、もしくは自分が悩んでる・・というあなたに読んでもらえたら嬉しいです。

「石の上にも3年・・我慢したのは石の方」です。

目次

「どこへ行っても一緒だよ」と言われ続けて病んだ

3社のうち、1社だけどうしても私に合わない会社がありました。

まぁ忙しい・・忙しいというか、大変。

人間関係もですが、業務時間と残業が・・多い!

有給をとっていてもメールや電話がかかってきて、対応・・なんてことも。

やめたい・・と思って口にすれば「どこへ行っても一緒だよ」と言われるし、本屋に行けば、「仕事がつまらないのは自分の考え方のせいだ」みたいな本ばっかり。

で、倒れました。

このままここにいてもいいことないな・・と思い、なんとか転職することができましたが、結構引きずって、結局本当の意味で回復するまでに、5年くらいかかりました。

それくらい、メンタルって一度落っこちると戻るのにめちゃくちゃ時間がかかります。

折れて戻すことが大事なんじゃないです。

とにかく「折らない」ことが大事。

折らなければ戻ります。

折れると時間がかかります。

それくらい自分の心は慎重に大事に扱わないといけないし、それができるのは「自分だけ」です。

とりあえず3年の功罪

「とりあえず3年」という考え方を否定はしません。

ただ、この「3年」は自分のための期間じゃないんじゃないかと思っています。

3年経たないと自分が変わらないとか、面白さがわからないとかじゃなくて、周りが自分を仲間として認めてくれるタイミングが「3年」なんだという意味だと今は思っています。

つまり、自分じゃなくて、「周りの人・会社の人」のための3年。

どっちを大切にしますか?って話で割り切っていいんじゃない?

・・と私はあのとき悩んでいた自分に言いたいです。

どこへ行っても会社は一緒じゃない

3社での業務は外に出ることがかなり多めだったので、大企業から中小企業・自治体や学校などなど、かなりたくさんの会社に出会いました。

会社の会議室で打ち合わせして終了・・とかではなくて、長いと1週間近く会議室を借りて資料のやり取りを普通の職員さんとやることも。

30分や1時間では繕えても、これだけ長くなると「どんな会社なのか」がよく見えてきます。

直接その会社に行くと、それぞれの雰囲気がかなり違うことがわかります。

いくつもの会社・団体を見ていくうちに、ここで働くのは嫌だな、とか、ここはなんだか楽しそうだな・・と感じるようになりました。

簡単に言っちゃえば、楽しそうな会社と、めっちゃしんどそうな会社があるんです。

「回ってる」かどうか・・と言い換えてもいいかもしれません。

忙しさではありません。

忙しくても、みんなで声を掛け合って協力しているようなところは、結構楽しそうです。

会社の1従業員にお話聞いたりする仕事だったのですが、「類は友を呼ぶ」感じで、対応のいい会社はみんな対応がよくて、仕事がスムーズにいきます。

反対に、なんかケチつけないと動けないとか、新人は見下すとか、そういう人がいる会社は、結構みんなそうです。

たまに1人だけ、良心の塊みたいな人がいますが。

私自身が働く中でも、定時が終わってからが仕事の始まり!不夜城!!みたいな会社があった一方で、定時になったら即帰宅!みたいなところも。

残業バリバリでも、部活みたいで「やりがい」と「達成感」を感じる職場もありました。

労働時間だけでも、年収だけでも、仕事内容だけでも・・測れない。

最後は「人」と「仕組み」なんですよね。むずい。

じゃあ、多くの人が簡単に口にする「どこでも一緒」は何を指すんでしょうか。

どこでも一緒は何を指す?

すぐにみんなが言いたがる「どこでも一緒」って、具体的にいうとこんな感じかと。

  • 嫌な人はいる
  • 仕事は辛いもので大変
  • 残業はある

最終的には、目の前の人に言っているようで、自分自身に言っているところがあるので、本当は話半分で「ああこの人も大変なんだな」で受け流してOKなんですけど。

まずはちゃんと理解してみたいと思います。

嫌な人はいる

嫌な人はいます。

どの会社にもいました。

しかし、「実は嫌な人」にもレベルがあります。

頭良い嫌な人

  • 自分の思い通りに策略を巡らす
  • とにかく自分基準

ただの嫌な人

  • 本当に嫌な人
  • 性格悪い人

仕事できない嫌な人

  • 仕事ができない
  • こっちに火の粉がふりかかる

めんどくさい人

  • 自分で何もできない、面倒みないといけない
  • なんでも自分の思い通りにしたい人・じゃないと癇癪起こす人
  • あんまり要領が良くない
  • 性格的に「大」問題レベルじゃない

分類的にはこんな感じでしょうか。

で、私は「・なんでも自分の思い通りにしたい人・じゃないと癇癪起こす人」が一番面倒って思ってました。

が、社会人スキルが上がると、こう言う人ってわりと「悪い人じゃない」パターンも多くて。

あと、思いにスキルや仕事や指導方法がついていってないだけと言うパターンも。

まぁ周りを困らせるんですけどね、そう言う人って。

とはいえ、思いがあるんだから、なんとかこっちで良いように扱うこともできるわけです。

「はいはい」って言って、先回りする。

性格に問題ないとはいえないけど、「大」問題じゃないなら、なんとかなるんだと学びました。

決して下手にでないこと。強めに、キリッとしてることが大事です。

ただの嫌な人はとりあえず、みんなでグチ大会やってストレス発散です。

しょうがないんで。

私が1番嫌・・というかもはや怖かったのは「頭良い嫌な人」

  • 自分の思い通りに策略を巡らす
  • とにかく自分基準

なんかもう人の数倍で頭が回転してるんですけど、それを言葉や指示に的確に表せなくて、感情が先走ったり、周りに自分の回転数とおなじことを要求してくる人。

・・逃げましょう。

もうね、結論です。

これが。

こういう人のそばに居て良いことはないです。

自分の方がおかしいって思ってきちゃう。

対抗しても無駄です。

それこそ、頭の良さと社会人スキルで敵いませんから。

こういう本当に「怖い人」はそっとしておくに限ります。

どこでも仕事は辛いもの?

どこでも仕事は辛くて嫌なものだ・・・なんてことも言われますが、「嫌」のレベルも結構変わってきます。

「楽しい」ではなくても「嫌じゃない」ならやっていけるからです。

会社によって違ってきます。

本人の能力っていうより仕組み的な問題もあります。

  • 人数が違う
  • 雰囲気が違う

人数が違う

仕事は能力で決まるんじゃない、人数で決まるんだ・・と思います。

あとシステムかな。

例えば同じ「経理」や「事務」でも、会社によって明らかに人数が違うんですよね。

会社の規模とかではなく、もう「あれ?これもこの人の担当?え?これも?」ってなるのとは反対に、「この人の担当これだけか!!」みたいなことも。

外から見ていても、明らかにキャパオーバー。

これってそのまま、上の人間が、この仕事にどれくらいの労力が必要か、的確に判断できているかどうか・・なんですよね。

ちゃんと判断ができているところは、やっぱり働きやすいんだろうなって思います。

目の輝きというか、「生気」があります。

本当普通に「事務的」なお仕事なんですが、なんでそんなにみんな元気なんだい?と衝撃を受けたのを覚えています。

雰囲気が違う

もうこれはものすごい差。

超元気な会社もあれば、もう本当・・おぉぉぉぉって会社もあります。

真面目なところもあれば、陰でめっちゃ悪口言ってる会社もあります。笑

職種によるものもありますが、結構同業者でも色があって面白いです。

過重労働のところは雰囲気が悪い。

あと業績悪いとか。

過重労働っぽくても、雰囲気が前向きでみんながやる気なら、雰囲気はめちゃくちゃいい・・というパターンもあります。

業績とかって、一社員やパートじゃ気にしないかもですが、「安定」「イケイケ」「・・・」は結構入り口入った瞬間に、おお、ってなります。

分かります。

人間ですからね。

残業がある

どこだって残業はあるんだよ・・・という気持ちもわかりますが、残業がない会社はちゃんとあります。

・・というかもう「残業」という概念がない。

残業ない会社がある

これは本当にすごい違いがあります。

残業ありません、って言ってめっちゃあるところもあるし、無言の圧力で定時すぎてるのに机に座ってないといけない・・とかもありました。

が、反対に、もう定時になると同時に席をたって「お疲れ様でした!」って言う会社もありました。

本当に、徹底していて、そう言うところで働いていると、反対に定時になる数分前、めちゃくちゃ緊張してました。

ちゃんと定時に帰らなければ!という新しいプレッシャー。

今まで無限残業の会社でしか働いたことがなかったので気づきませんでしたが、ちゃんと残業なしでも仕事できます。

残業がある会社の人がサボっていると言うわけではなくて、残業するかしないかギリギリのラインくらいの仕事の量になるように、上手く振っているかどうか・・なんだと感じます。

だって、絶対に発生する残業に対して、頑張って10分縮める気になるかどうか・・って話になっちゃうじゃないですか。

反発するより受け入れた方が楽ですし。

で、残業がない会社はあります。

もちろん、そういう会社でも残業している人はいたりしますが。

でも基本7時になったら電気消えます。1人残ってるかどうか・・。

怖いので、やることあっても帰ります。笑

もうこれは、「企業の仕組み」「企業の文化」です。

残業のある会社で残業がなくなることを願うより、残業ってなんですか??みたいな会社に移った方が早いです。

会社はどこでも一緒・・じゃない!

結構違います。

本当に違います。

私も働いた会社3つのうち1つは、本当に何もかも上手くいかなかった。

ですが、別の会社に移ったら、求められることが変わって、苦手だと思い込んでいたことが結構重宝がられたり。

雰囲気も、一緒に働く人の年代も変わって、どんどん楽になっていきました。

1つの会社でダメだったからといって、別に働くのが下手くそとか向いてないとかないってこと。

ただひっかけとして、同じ会社・同じ部署でも、一緒に働く人とか上司が変わると、結構ガラリと居心地が変わることもあります。

どちらにしても、「別に働く場所はここだけじゃない」ってこと。

新卒でそのまま仕事を続けていると、なんだかなーーとなることも増えます。

しかーし。

冷静に見て、どーーー考えても、結構自分の会社が良い条件の時もあります。

手放してからじゃ遅いので、何を大事にしたいのか、本当にそれを次の会社で叶えられるのかを見極めるのが大事。

あなたの大事にしたいものはなんですか?

ちなみに「お金」じゃなかったです、私の場合。

年収が高かった1社は、めっちゃもらったけど、辞める時にはピッタリ0になりました。

体力も気力も全て奪われて、外食代・コンビニ代・病院代に消えてたんですよねー。

さらに、付き合いの飲み会代にも消えていきました。

命削って健康消費して・・うーん。費用対効果悪すぎ。

反対に、高い時の半分くらいしか年収がなかった2社では、めっちゃ貯金できました。

年収じゃないです。

仕事の負荷やストレスとお金の出入りは関係ありまくりです。

いっそ「転職して年収が上がるか下がるか」という基準じゃなくて、「貯金や投資に回せる余裕資金が増えるか」で考えるのはどうでしょう。

  • 時間に余裕がある職場では大体人は優しいです。
  • 休日が確保されている、休日に会社から連絡が来ないのは神です。
  • 定時に帰れる仕事もあります。

しかし。

これらが全て満たされないくらい忙しくても、周りの人が良ければ結構楽しいです。

面白いですね。

雰囲気見たいなら、会社の前で出てくる人を観察する

一番良いのは、転職を考えてる会社の前の喫茶店とかに張り込んで、朝から晩まで働く人たちを観察すること。笑

出来れば入り口の受付が見えると良いです。

すれ違う時、挨拶するのか、会社に入っていく顔は曇っているのかどうなのか。

帰る時はサクッと帰るのか、だらだら灯りがついたままなのか。

全員下向いてたらやめた方がいいですが、どんな会社でも一部の人は元気だったりします。

なのでm1番しんどそうな人の顔がどれくらいのレベルなのか・・しっかり見ます。

「最悪の場合」がそんなに悪くなさそうなら、大丈夫な可能性が高いです。

少なくとも、「悪い雰囲気」の会社を引かないために何でもする!くらいの心意気は必要かと。

会社の仕組みそのものは見るのが難しいですが、会社の仕組み、「うまく回っているかどうか」は働いている人に顕著に現れます。

転職の場合は、新卒の時みたいに、一人しかいない「きらきら人事」にサギられることもないでしょうし。笑

結局、実際働いている人が全てですから。

まとめ

転職したい!と思うたびに、「どこに行っても一緒だよ」という言葉に押しつぶされそうになっていました。

そうじゃない理由を探しても、「年収がいくらからいくらになった・・」みたいな話ばっかりで、まじ使えないと思ってました。笑

で、3社経験して、仕事の中でいろんな業種の企業・団体に行った私が断言できるのは「どこ行っても一緒は嘘」ってこと。

年収減っても、めっちゃ毎日が充実して、節約できたり考えて買い物できたり、投資とかの勉強も自分でやったり出来れば、反対に使えるお金が増えることだってあります。

それくらい、どこで働くかって大事です。

「年収」ではなくどう生きるかを考えながら、新しい仕事を探してみませんか?

探してみると、意外と今の場所も悪くない・・・なんて場合もあります。

実はね。

そこを見極めるために他の会社を覗いてみる・・というのもありですよ。

実はそんなに隣の芝は「青くなかった」ってこともあります。

リクナビから応募したり、企業の採用ページから直接応募したりしました。

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