ファイナンシャルプランナーに挑戦しようとすると必ずぶつかる、「意味ある/なし、役に立つ/立たない」問題。
実際私も挑戦する前に悩まされました。
で、とってみると「役に立たない」と言われる主な理由は2つじゃないかと。
- 仕事に繋がらない
- 細かい家計の節約の話はない
確かにFPを直接仕事になるわけでもないので、そういう意味では「役に立つ」とは言えません。
さらに、よくテレビなんかでFPさんに聞く!とかってやってますが、家計に関する具体的な話、例えば通信費とか電気代とか食費がどうとか、そういう話は出てきません。
そもそも「銀行」とか「保険会社」の人が取る・・とイメージすると分かりやすいですが、もっと「大きなところ」の「抽象的」な話なんです。
でも!
自分や自分の家族の暮らしを守るための「スキル」として身につけるには、「役に立ちすぎる」くらい価値があります。
この記事では、ファイナンシャルプランナーとはどんな資格なのか?
高いお金をかけてまで勉強する価値があるのかどうかをまとめます。
私自身が取ってよかったことも紹介。
ファイナンシャルプランナーの資格に合格して、自分自身や家族のお金の話に自信をもってみませんか?
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ファイナンシャルプランナーは暮らしに役に立つ!
役に立たない・・なんて揶揄される「ファイナンシャルプランナー」。
ですが、人生のお金の話をギュッと学ぶには、この資格はピッタリなんです。
自分や自分の家族を守るために使えるから、長い目・広い視野で見るとめちゃくちゃ意味がある資格
ファイナンシャルプランナーが役に立つ理由
人生のお金の話を満遍なく・・広く浅くというFPは、自分自身だけでなく家族など身近な人を守るための知識としては、役に立ちすぎる資格です。
FPの勉強範囲を見てみましょう。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
ちょっと言葉が固すぎてよくわかんないので、柔らかく書き換えてみました。↓↓
- 一生にかかるお金の予定総収入&総支出
- 保険(生命保険・損害保険・火災保険)
- 投資・経済ニュースに出てくる基本用語
- 所得税の仕組み
- 住宅ローン
- 相続税や生前贈与
とりあえずこれだけ知っておけば、一生に出てくるお金の話の基礎をまるっと抑えられそうな気がしませんか?
ただし、家計の具体的な食費やら通信費やらはどれくらい・・みたいな話は、FP資格試験の中では出てきません。
もっと大きな部分のお話。
家計に直接外側から影響してくる、もっと大きな仕組みの話を勉強していきます。
小学校の社会の授業のイメージが近いなと思っています。
歴史も地理も政治もちょこっとずつやりますよね。
中学校・高校と上がっていくにつれて、とんでもない深さ・広さになっていきますが、そうなった時についていけるのも、基本的な知識があるから。
FPの勉強はそもそも0に等しいお金の「基礎知識」を身につけるための勉強。
そういう意味では「資格」というより「生涯学習」とかに近いのかもしれません。
でも、趣味ではないですね、明らかに。
複雑になり続けるお金の話についていくために、必須スキルです。
【体験談】私がファイナンシャルプランナーを取った理由
私は一時期過労で倒れて休職したことがあります。
それまで一定金額が毎月振り込まれていたのに、それがピタッと止まる。
これは、なかなかの恐怖体験でした。
当たり前に定年まで働き続けると思っていたのに、ある日突然働けなくなることが自分の身にも普通に起きました。
この時は3ヶ月ほどで復帰しましたが、人生100年時代です。
トラブルは当たり前にもっともっとたくさん起きるのではないか・・・。
例え独身だとしても、親や兄弟・親戚、家族ができればその数だけ、「想定していなかったこと」が起きるもの。
なのに自分の「家計」について知らないことが多すぎる!
家計のことをもっと総合的に学んでみたい。
誰かに頼るのではなく、まずは自分で自分の家計を計画できるようにならなければ!
そう思って、ファイナンシャルプランナーの受験を決めました。
やる気満々でネット検索!
しかし、そんなやる気に水を差すのが、「役に立たない」という情報。
ですが、自分で受けてみてそのメリットにちゃんと気づくことが出来ました。
ネットの声に振り回されずに、自分で選んで本当に良かったと思っています。
私が実際に資格を取って感じたメリットを紹介します。
【体験談】ファイナンシャルプランナーは、こう役に立った
ファイナンシャルプランナーは意外と「メリット」だらけ
結論から言うと、「FP資格をとってよかった!」と思っています。
具体的な理由はこちら。
- 総合的なお金の勉強ができた
- 肩書きが増えた
- 試験が目標に、合格が自信に
- ライターとして仕事ができた
総合的なお金の勉強ができた
私の場合、保険と不動産の分野は真っ白な状態からのスタートでした。
年齢や子どもがいないこともあって、保険には詳しくなかったですし、賃貸暮らしなので不動産のこともよく知りませんでした。
FP試験で強制的に勉強できたおかげで、改めてどんな戦略が我が家の家計にいいのかを考え直すことが出来ました。
人生のどこかで出合うテーマばかり
お家のお金の話って本当に複雑。
例えば、投資だけしてればいいのか、保険だけ入っていればいいのか。
・・というと、そうではないですよね。
広く学ぶことで、自分達が取り入れるもの、知っているけど敢えて取り入れないものを分けることが出来るようになります。
ついつい、今興味のあることに流されてしまいそうになりますが。
自分の生活にすぐには関係しないものでも、この長い長い人生のうちには、どこかでぶつかるかもしれないテーマがたくさん。
こういうものに、ファイナンシャルプランナーの資格の勉強を通して、早めに触れておくことが出来ます。
いざという時に焦らずにいられるのは、心のお守りにもなります。
周りの大切な人の相談に乗るために
自分の家のことだけならただニュースを見るだけ・・でもいいのかもしれません。
悩みは違えどお金に関する悩みはみんなに共通すること。
家族や周りの人が困っていたら助けてあげたい・・・!
ただ、影響が大きいだけに相談を受けても中途半端なことは言えませんよね。
そんなときに必要な知識、そしてちょっとの自信をくれるのがファイナンシャルプランナーではないかと思います。
肩書きが増えた
ファイナンシャルプランナーは、更新の必要も期限もない国家資格です。
税理士のように独占業務があるわけではないですが、年会費や更新のための受講費がかからないのは有難いです。
(AFPは年会費や入会金がかかります。)
試験が目標になり、合格が自信になった
久々の勉強で、思うように進まないときにはヤキモキしました。
でも、やっぱり合格は嬉しいです。
何か目標に向かって努力して、それが結果に結びつ。
自分の頑張りを認めてあげることが出来たので、そう言う意味でも受けてよかったなと思っています。
ライターとして仕事ができた
あまり直接仕事に結びつくことの少ない「ファイナンシャルプランナー」の資格ですが、ちょっとだけ仕事につながりました。
FP資格は採用の条件ではありませんでしたが、FPの知識に関連する分野についてライターの仕事をもらうことが出来ました。
なかなかハードでしたが、このブログにもつながる貴重な経験をすることが出来たのも、FP資格のおかげ。
ライターの仕事については【別ブログ】「【体験談】Webライターとブログの違いは?どちらが辛い?」にまとめたので、気になる方は読んでみてください。
多くの人に共通する「お金」の知識を身につけることができるのが、「ファイナンシャルプランナー」。
だからこそ、意外なところで仕事に結びついたり、誰かを助けることができる資格なんです。
FP資格は「役に立たない」と言われる理由は?
仕事に直結しないし、家計簿的な節約の話はない→役に立たない
F P資格と検索すると決まって出てくるのが「役に立たない」と言う言葉。
この言葉がヒットした瞬間にやる気を失いますが、そもそもどうしてこう言われちゃうのでしょうか。
仕事にしようと思うと「役に立たない」かも
FP資格を持ってるからと言って就職に有利になったりしません。
例えば事務の派遣社員やパートの募集でも、経理系であれば「簿記2級」は採用条件に必須や歓迎条件として挙げられていたりします。
でも「ファイナンシャルプランナー」・・は見たことないです。
「ファイナンシャルプランナー」の事務所とかなら別かもしれませんが。
しかもFPには税理士などと違って、独占業務がありません。
FPでも税金の勉強はしますが、個人的に税金のアドバイスとかすると違法になります。
そもそも勉強する範囲が広すぎるので、他の資格と比べると知識は浅く・広くになってしまっているのも原因です。
実際FPの事務所を開いている人は、保険に詳しいとか、銀行員だったとか、専門を元々持っていて、看板としてF Pと言っている・・っていう感じ。
これでは直接仕事に役立つとは言えませんよね。
職業資格としては役に立たないと言われてしまうのも、残念ながら納得です。
家計簿的な節約の話はない
家計簿レベルの節約の話は出てきません。
これは、私も試験勉強を終えるまで勘違いしてたこと。
テレビや雑誌のFPさんたちは、堂々と節約の話をしていたので、そういうのを勉強できるもんなんだと思っていました。
でも、実際はもう少し大きな話を勉強するのがFPの試験です。
もちろん、日々の食費や光熱費や通信費は大事。
ですが、実際に起きるとめちゃくちゃ金額が大きくて、自分や家族の人生をひっくり返しちゃうのが、「ケガをしたり、病気をして働けない」とか、年金が・・とか、保険が・・とかの話になってきます。
私自身、病気で働けなくなりましたが、その間も家賃や食費・病院代などは普通にかかります。
実際に、雇用保険から傷病手当が出ることのありがたさを痛感しました。
個人の力ではどうにもならない状況に対しては、国や公的な機関がきちんと助け舟を用意してくれています。
でも、知らないと使えない。
それから国も本腰を入れ始めている「投資」のお話も。
リスクを減らすにはとにかく「時間」が必要です。
明日には儲かってる!みたいな話は博打だ・・という名言がありますが、その通りで。
そういう理由もきちんと知識がつけば分かりますし、味方につければ、「働くこと」を助けてくれる心強いやつなんです。
もちろん日々の1つ1つの支出を見直すことも大事ですが、それだけでは長い人生成り立っていきません。
自分のお財布の外側に目を向けるきっかけとして、めちゃくちゃ役に立ってくれるのが、ファイナンシャルプランナーの資格なんです。
ファイナンシャルプランナーの勉強代は回収可能!
ちなみに、「仕事になる・お金を生む」ことが、イコール「役に立つ」ということなら。
FP資格も勉強にかけた分をしっかり回収できるので、「役に立つ!!!」と胸を張って言えます。
FP資格の勉強代は毎日の暮らしの中で回収できる
保険の話
例えば保険。
実は「公的な保険」がしっかり整備されていることが分かれば、「民間の保険」を自分の家庭の事情に合わせて整理できるかもしれません。
税金の話
税金の話は、ここで勉強しないと一生モヤっとしたままかもしれません。
普通の人が生きていく上で必要になってくる項目って、実はそんなに多くない。
なので、大枠の仕組みさえ理解してしまえば、あとは個別にネット検索したりすれば事足ります。
そもそも誰が計算しても同じようになるように、しっかりがっちり作られているのが「税金」です。
普通の会社員にウルトラCはないので。
税金の大きな仕組みがわかっていれば、これから役に立つことしかありません。
例えば、「ふるさと納税」がやたらと「もてはやされる理由」がちゃんと分かります。
これまで知らない間に天引きされていた「税金」について、自分で主体的に考えられるようになることも「ふるさと納税」が目指していることの1つです。
自分の故郷や応援したい町に寄付できる上に、お礼の品までもらうこともできる。
返礼品を生活必需品や日用品にすれば、節約につなげることも出来ます。
ふるさと納税については「【初心者向け】もらってよかった!節約系ふるさと納税返礼品6選・主婦おすすめの日用品とは」で体験談が読めます。
投資の話
さらに投資関連の勉強もします。
NISAの仕組みがわかって、投資をきちんと出来るようになったとすると、株式からの配当金や優待でお金が増えたり節約できたりします。
NISAは持っていた株式を、買った値段より高く売ることができた時の「利益」に税金がかからなくなる・・という仕組み。
投資をしなかった時よりお金が増えている上に、上手く仕組みを使って税金まで減らすことができるわけです。
年金の話
ちなみにこれは体験談なのですが、「学生時代に納付猶予になっていた年金」。
これは猶予なので払わなくてもいいのですが、この分は将来の年金の金額が減ってしまいます。
(年金を納めた”年数”にはカウントされるが、もらえる”金額”には反映されない)
この数年がもたらす破壊力がなかなかのものだと、勉強しながら計算してみて衝撃を受けました。
10年間は遡って納めたので、この分だけでも十分に元は取れています。
こんな感じで、勉強していると「もしかしてあのとき・・」とか「あれ?今これ使える?」みたいなのがたくさん出てきます。
今日・明日の生活に直結するのがこの資格の面白いところ。
しっかり知識がつけば、勉強にかけたお金と時間は十分回収できます。
講座の費用
ユーキャンと資格の大原のFPのお値段と内容は・・
ユーキャンFP通信講座 | 大原のFP講座 | |
料金 | 64,000円 | 65,100円 |
テキスト・問題集 | フルカラー A5サイズ | 3,2級のテキスト・問題集 総まとめテキスト |
動画講義 | 1本5分 ナレーターによる解説・講師解説 | 講義8回分 2級のみ |
実技対策 | あり | 2級あり |
過去問対策 | 過去問題集(解説付き)3回分 | 過去試験問題集 |
添削・模試 | 添削問題6回・総合模試2回 | 2級公開模試 |
※2023年2月15日現在
FP2級の講座では、教育訓練給付金制度を利用できるものもあります。
上手く使うと、費用を抑えることができるので、しっかり調べておきたい仕組みです。
講座か独学か迷ったら・・
まとめ
役に立たない・・!なんて言葉にやる気を失っていませんか?
ファイナンシャルプランナーの資格はちゃんと役に立ちます。
その理由は、ファイナンシャルプランナーで学ぶお金の話が、人生で避けては通れないことばかりだから。
- 一生にかかるお金の予定総収入&総支出
- 保険(生命保険・損害保険・火災保険)
- 投資・経済ニュースに出てくる基本用語
- 所得税の仕組み
- 住宅ローン
- 相続税や生前贈与
人生のお金の話ってめちゃ複雑です。
節約だけでは乗り切れないし、流行りの投資だけでも足りない。
保険だけ、お家だけ買えば生涯安泰…とは言えない…。
まずは家計に関する基礎を知って、そこから自分達の生活や幸せの形に沿うものを選んだり、変えたり組み合わせたりしないといけません。
FPは「家計に関する総合力」を身につけることが出来ます。
仕事に結びつかないからと言って、お金を生まないわけじゃない。
むしろ人生の長い時間をかけて、ずっと回収し続けられるのがファイナンシャルプランナーの資格です。
役に立たない・・なんて言葉に惑わされてはもったいない!
とはいえ、試験をわざわざ受けないといけないのかな・・と思ってしまうのもまた事実。
試験と資格の意味は「FP資格を試験を受けて取る意味は?」へ。